僕らはこんな違和感に憧れているのかもしれない。

大切にしっかりと履きこまれたブーツはカッコいい。
こんなブーツを見るたびにしみじみと思う。
ブーツはこうなってからが本領発揮なんだと。

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だが、これのどこが履き込まれたブーツなのか。
そう思った方も多いはず。
しかしこのブーツ、実は当店に修理品として持ち込まれたモノで、その仕上がり後の写真なのだ。
持ち込み時が下の写真。

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これだから、『大切にしっかりと履きこまれたブーツはカッコいい。』 と今回思ったわけだ。
2015年にSTUMPTOWN別注として発売したDannerの【 6’LACE UP 】というモデルだ。
このブーツをまさか二年弱でここまで育て上げるとは驚いたが、聞けばそのはず。
週5日、通勤と帰宅時に小一時間の道のりをこのブーツで歩いているとのことだ。
それだけ履き込んでもらえば、さすがのこのブーツもアウトソールからミッドソール
中底に至るまで二年弱のダメージが蓄積されていた。
しかしアッパーレザーは超ヘビーオンスのクロムエクセルレザーの為
柔らかさの中に絶妙なコシが感じられる。
履き心地を例えるとすると、恐らくは『頑丈な靴下』。
しかしソールや用途を考えると、交換をするにはまさにベストなタイミングでもあった。
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 これだけしっかりと馴染んだアッパーレザーの状態で新たなボトムに交換をすれば
『頑丈な靴下』から『最強の靴下』に生まれ変わる。

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程好くシワや小傷が入ってくたびれたアッパーに新品のウェルトやソールが縫い合わされた時のこの何とも言えない違和感。
じいちゃんがダブルの背広や紋付き袴をビシッと着付けているのを見たときのカッコよさを思い出す。
決して着飾っているわけではないのに、おそらく彼らの様にこういったブーツも
独自に磨き抜かれた時間と経験だけが与えてくれる、貫禄というアクセサリーを自然に纏っているのだと思う。
そして11月初旬には【TOLEDO】に続き、今期のSTUMPTOWN別注モデル第2段として
シボ革を使用した【 6’LACE UP 】も発売を控えている。

21B379FB-FB35-40F1-9C62-E5959FCE6DAA新作の詳細は改めてこの場で紹介させて頂くが、やはりブーツファンが楽しみなのは
冒頭にあったような貫禄を感じさせるエイジングであるのは確か。
今期のSTUMPTOWN別注モデルもブーツ専門店ならではの力作と自負しているので
是非、店頭に足を運んで頂きたい。


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