あなたの知らない世界…Danner編

前回のコンバットハイカーの記事に引き続き、というわけではありませんが、今回も
Dannerの日本ではあまり知られていない部分にフォーカスを当ててみようかと思います。

Dannerというブランド、1932年の創業以来、時代を経て
1979年に開発されたDanner Light(ダナーライト)は、世界初のゴアテックスを採用したブーツとして知られています。
日本でも、このDanner Light、MT.Light をはじめとしたアウトドア・ハイクブーツが有名です。ですが…、実はアウトドアのカテゴリは
Dannerという、ブランドの生産するブーツ全体の1/4にも満たないんです! ホントです。

えっ、じゃあ何を作ってんの?と、お思いでしょう…

なんと、軍および警察・警備機関などに供給するブーツなんです!!

次いで、ワーク&ハンティング、ここまでで全体の8割を超えて、アウトドアやライフスタイルはゴクゴクわずか。
そうは言っても、割合の話ですので数足にするとすごいんですが…。

そんな訳で、Dannerを語るにはここも知っとけっていう、シリーズを紹介します!

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真っ黒な3足です。

左から、28017 KINETIC SIDE-ZIP ’6インチ43011 STRIKER TORRENT SIDE-ZIP ’6インチ 、43013 STRIKER TORRENT SIDE-ZIP ’8インチ

用途と言いますか、履かれる方の多くは警察官、軍関係者、警備員、など特殊な方々が主です。
ですので当然、特別目立つようなデザインや配色は無いですし、こういう方々が靴に求める機能だけを盛り込んだ、って感じの仕様ですね。

こういったカテゴリのブーツは、使用を想定した環境や現場の状況に合わせたモデルがたくさんありますが、

今回紹介するモデルの特徴は、SIDE-ZIP(サイドジップ)が着いているってところと、さらに、GORE-TEX 搭載ってところが共通しています。

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ジップで開閉する部分も、アッパーの内側は伸縮する構造になっており、ここからも水が入らないような仕組みなんですね。考えられてます。

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そして、製法の部分にも触れますと、
前述した、Danner LightやMT.Lightのようなブーツの多くが、Dannerならではのステッチダウンという製法で作られているのに対し、こちらはセメント製法というものに近いです。
どちらにもそれぞれ特色がありますが、登山や力仕事で使用するアウトドアブーツや、ワークブーツには長時間の歩行や運動による耐久力が必要ですし、外的な力を受けることもあります。何よりもアッパーとソールの接合力が問われますし、それは頑丈でなくてはいけません。重い荷物を持って運んだり、移動したりする際に履く靴はある程度重量や固さが必要と言われています。足元が安定するからです。
そして、一過性ではいけませんので、修理が出来る事も重要です。履きなれた靴を直しながら愛用する。そんな事が求められますね。

対して、今回紹介したようなブーツは、タクティカルブーツなどとも呼ばれたりしますが、軽く、脱着もスムーズで、フレキシブルな動きに耐えられるものが求められます。もちろん、状況に応じていろんなモデルが存在しますが、多くのモデルは次の出番までに、直して履くなんて事は想定していません。

用途や使うヒトに合わせて、靴の製法も変わるんですね。
STRIKER TORRENTの2つは、ソールはブラックアウトのVIBRAM、アッパーとソールを圧着した上に、部分的にステッチダウンのように縫いも掛かっています。
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暖かくなって、当店にも、サバイバルゲームに行かれるっていう方が増えてます。
定番のオリーブやベージュ、リアルツリーやデザートなど迷彩柄の靴のブーツもありますが、
廃墟などの都市型のロケーションに、SOLIDなオールブラックはどうでしょう!?

ただDannerってこんなブーツもあるよ。STUMPTOWNってこんな靴も扱ってるよっていう事で、紹介してみました。

これを普段着にどうやって合わせるかは、筆者分かりません。 すいません。。
ただし、蒸れない、濡れない、軽い、動きやすい…目立たない!? 最高のブーツです。
興味がある方、どうぞ!!
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