ガチ。

いろいろ考えたが酷いタイトルになってしまった。
しかしご理解頂きたい。これしかなかった。。。
なぜなら今回ご紹介のブーツが紛れも無いガチだからだ。
Danner
COMBAT HIKER
31413
¥58,000+TAX

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一体何が『ガチ』かというと、2012年にアメリカのアウトドア情報誌【Outside】において
【SUMMER 2012 Outside Gear Of The Year】のトレイルシューズ部門で1位を獲得した
『CRATER RIM』というブーツをご存知だろうか。
この『CRATER RIM』というブーツ、何度かマテリアルを変え登場していたが、実に優れていた。
アウトソールは分厚いラバー製でブロックとイボ状のパターンが深々と配置されたVibramビフィダソールを履き
傷がつきやすいアッパーの下部は、合成ゴムが360度覆われている。
分厚いラバー製のソールと360度巻かれた合成ゴムの組み合わせは岩稜歩きでも心強い。
さらにこの二つの要素が組み合わさっているにもかかわらず、驚きの屈曲性を持ち
且つインソールも手伝って驚きのクッション性だった。
GORE-TEXも装備され、さらに非常にソフトなヌバックレザーがアッパーに配されていた為、トレッキングの即戦力として迎えたのを覚えている。

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ではアウトドアブーツ界の雄であるDanner社の他のブーツと
今回ご紹介の『COMBAT HIKER』や前述の『CRATER RIM』とでは何が違うのか?
デザインや製法もそうだが、筆者が気づいたのはそんなところではない!!
これだ!! ↓

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違和感を覚えた方はかなりマニアック。もしくは、とある経験がお有りの方かのどちらかだろう。
Dannerで採用されるVibram社のアウトソールのほとんどはロゴが黄色にマーキングされているのだが
事、『COMBAT HIKER』のソールは上の写真のように真っ黒でマーキングされていない。
それはなぜか…。答えはこのブーツの出生の背景にある。
まず最初に生まれたのは『COMBAT HIKER』でその後に、ハイキング、トレッキング用に改良されたのが
『CRATER RIM』なのだが、当時のアメリカ軍がアフガニスタンの岩肌剥き出しの岩石地帯で行った軍事作戦には
軍採用のブーツでは対応出来なかったのだとか。
それによってアメリカ軍からの依頼により開発されたのが、この『COMBAT HIKER』なのだ。
だからってなぜロゴを真っ黒にしなければならないのか、というと大きな理由の一つとして
活動中は常に敵が存在し、その敵から身を守りながら作戦を遂行しなければならず、非日常的な態勢を取らざるを得ない為だ。

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そう、このように…
非日常的な態勢も良いところだが、これっぽっちの黄色いロゴが命取りになると考えると恐ろしくなってしまう。
戦場では目立つこと受け合いだろう。
なんだかいろいろ書いてしまったが、なにもこの先に起こるかもしれない何かに警鐘を鳴らしている訳では無く
こんな背景があるブーツなのだから、この夏に衣食住を担いでの縦走や名峰の岩稜歩きなど過酷な山行を計画中の諸兄や
近年一大ブームになりつつあるサバゲーにおハマり中の諸兄にオススメの1足としたい。

 

 


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