Danner ミッドソールに着目。

本日は、Danner の修理とソールの構造について…

こちらは修理でお預かりした、KEVLER LIGHT と Danner Light 3です。

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いずれも、ヒールカウンターにダメージがあるためオールソール交換をさせて頂きます。

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ブーツに合わせた木型(ラスト)をはめて、台座に固定。
ソールだけでなく、ステッチダウンの〝ダシ糸〟ごと包丁で切っていきます。

長年使用されたブーツの内部は各部にダメージが見受けられます。
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IMG_4971ヒールカウンター、シャンク、スポンジなど、替えられるものは新しいものに!

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年代によって多少パーツの素材等に違いはあれど、基本構造は変わりません。ブーツのサイズやモデルに合わせてベストなパーツの選択をしていきます。

そしてこの後、ボトム(底材)を作っていきますが、本日注目して頂きたいのがこちらです。
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2足分のボトムのパーツです。

一番最初の写真で鋭い方は気づいたかも知れませんが、今回のそれぞれのブーツは中板とミッドソールの構造がちょっと違うんです。

共にアウトソールはVIBRAM社のクレッターリフトソールですが、

MERA

こんな組み合わせと、

OLD

こんな組み合わせ。かつてはカカト部が独立していたミッドソールが近年では一体型の特殊な形になっているんですね。
かつてのボトム構造は、”シックス・レイヤー・デュアル・デンシティー・プラットフォーム”なんて呼ばれていたそうで、90年代まで採用されていました。

STUMPTOWNでは、依頼品のオリジナルの仕様に合わせて修理を行っております。

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実は、このようなかつてのソールの構造を採用したモデルも、現行のラインナップの中にあるんですね。

興味がある方は是非、よーく目を凝らして見てみてください!


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