ラストとマイクと私 後編

こんにちわーTAIです。

今回は前回のラストのカスタムのお話の続きをしてみたいと思います!!

実はWhite’s Bootsには知る人ぞ知る秘密の部屋があるのです。

ぼくもこの部屋の存在を知ったのはつい最近のこと。。。

なんでも、この部屋に入れるのは
White’s Bootsの中でも数限られた本当に数人のみ・・・

あーオレも6年半
White’s Bootsにいてそんな部屋に入れるくらいになったんだなー・・・・

なんてウソですすみません笑だれでも入れます!!

ただ存在があまり知られていないのは本当!!

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この薄暗い部屋には一体なにが??

なんてストーリーを考えながら写真を撮ってたら
マイクがパチッと電気をつけると、なんてことはないただの部屋です。

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この部屋は、前回に紹介したカスタムしたラストを保管しておくお部屋なのです。

カスタムを希望したユーザーの方のラストを保管し
またリクエストがあったときにそのラストを使ってまたブーツが作れるように保管しておくのです。

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箱に名前が書いてあるんですけどそれがユーザーの方のお名前、
91とか93とか書いてあるのは1991年、1993年に作ったってこと。

30年近く前ですねーすごい前ですね。

ぱっと見て一番古かったのは80、てことは1980年作成ってこと。
40年前!!自分より年上を見つけてなんかちょと安心笑

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中を見せてもらったらとっても古いラストが出てきました!

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木製!!こりゃー古いラストですねー
作成したのは40年前だけどラスト自体はもっと前のものだろうな。

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でもWhite’s Bootsの150年以上の長い歴史があったらもっと古いものがあってもいいハズじゃ・・・

なんでも保管にはある程度ルールがあって長い期間、
注文が入らない場合はラストは解体されるそうなんです。

だから秘密の部屋に保管されているラストたちは今でも継続的に注文が入っているってことです。

だから1980年くらいのが1番古かったのは、、、お察しください。つまりそういうことです。。。

この部屋に現在保管されているのはざっと3000個以上。
現在でも継続的に注文が入るものでもこんなにあるんですね。

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こちらがユーザーの方から送られてくる注文書ですね。

足の実寸を型どっていたり、
横幅のとか足首の太さとかいろいろなリクエストをこの注文書に書いて送ってくれるんですね。

その注文書をもとにマイクがラストをカスタムしていくんです。

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このユーザーの方はラストだけじゃなくってクオーターの形もカスタムしたみたいです。

クオーターもカスタムしちゃうの??

もうここまでくると僕にはまだまだ理解が及びません。。。

いつかしっかり理解できたらまたみなさんに出来る範囲で紹介できたらと。

今回いろいろ見せてくれたマイクさん

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どんな足型でも作れるの?って聞いてみたら

ある程度、もとになるラストに近いことが必要みたい。

アーチ、外側のライン、足長、横幅、足のボリュームなどに気をつけて作成するそうです。

だいぶ前の修行日記で紹介したような
ラストを切断するようなカスタムはやっぱりすごくむずかしいんですって。

あとラストのカスタムもフリーのサービスってわけじゃないです。

ちなみにさっき話してたユーザーの方から送られてくる注文書のことを“レシピ”って言ってました!!

かっこいい!!

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たしかにここまでカスタムできると芸術品みたいですよね笑

当たり前ですが、物づくりってどうしても完成品が注目されますが、
こういった目には見えない土台になるしっかりした技術が
White’s Bootsの150年以上の歴史を支えているんだなー

なんて思いますね。

でわまた!!


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