カッティング。

こんにちは。最近、筋肉痛が1日遅れでやってくるようになったTAIです。

そんなことってまだまだ先のことだと思ってましたが、本当なんですね笑すっかり歳を取ったものです。
なんだか顔にもシワが増えてきたなー
シワかー・・・俺が牛だったらもう革がシワクチャで使いもんになんねーな笑

今、1枚の革からシワなどを見極めて、パーツごとにカットする部門で修行してるので急に自分のシワとかがどのように入っているかとか気にするようになりました。

突然ですが、カットされる前の革って見たことあります??

僕は毎日触ってるんですけど、

「あれ?こういうのってあんまり見ることできないんじゃね?」

っと今更気付いて写真を撮ってきました!

①

これがカットされる前の革です!(牛さんを背中で半分にした状態!)

写真はWHITE’Sで1番多く使われる『BLACK OIL TAN』です。

SMOKE JUMPERにレギュラーで使われる革ですね。とっても頑丈なやつです。
分厚いし、重いし、カットしにくいし、縫ってても針が折れることがあるくらい硬いし、ラスティングはすげー辛いし・・・
悪口じゃないですよ笑 大好きな革です!

全ての部門においてこの革がWHITE’Sの技術を学ぶ上で1番の基礎になる革と同時に1番難しい革でもあるんです。

これすごく大きいんですよ。

2

だいたい僕の身長が180くらいなんでー・・・

はい嘘ですすいません・・・

とにかく大きいんです。革によって大きさも違えば形も違うんですね。

これで左半分側だから、1頭からもう1枚同じ大きさの革が取れるんですね。

ここから金型を使って上からプレスして革を抜いていくんです。

3

こんな感じに。

なんか簡単そうに見えません??
僕もぶっちゃけそう思ってました!
でも甘かった!!
1枚1枚革の厚さも違えば、革に入っているシワ、キズ、金型の向き、部位によって革の感触が違う・・・

もう挙げたらキリがないくらい心得があって本当に大変!

僕「先生!カット終わりました!!」

先生「どれどれ見せてみろ・・・」

先生「よく見てみろ!ここにでっけーシワが入ってるじゃねーか!」

先生「これは向きが違ーう!!」

先生「これじゃ革が薄すぎーる!!」

僕「(´・д・`)モウナニガナニヤラ・・・」
難しすぎていつも注意されてる時はこんな感じの顔になってます。

難しいのはそれだけじゃなくて金型の種類も覚えなくちゃならない。

4

写真で伝わるかなーこの棚に種類の違う金型がサイズ、ワイズごとにびっしり入ってるんです。
オーダーが入ったらカッティングの職人たちがオーダーのスタイル、サイズ、ワイズのあった
金型をピックアップするんです。

5

こっちの方が見やすいかな。数えたことはないけどとんでもない量なんです。
しかもこの金型たちは全部50年前から使っているそうです。

6

同じハイトとサイズとワイズで違うスタイルのクオーターの金型
一見同じように見えるんですけど重ねて見ると・・・

7

こう。全然違いますよね。こんなに誤差が出るんです。
だから一個でも間違ったら大変。
絶対に間違わないように細心の注意を払ってます。

一見すると手作業の作業が非効率のように感じる人もいると思いますが150年以上の歴史と経験によって
培われた技術とそれを継承してきた人間たちによって育まれたクオリティは揺るぎないものになっています。

って師匠が言ってました。僕もそう思います!
そしていつか師匠たちと肩を並べられるように!

日々鍛錬です。

ではまた!!


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